センター受験記~明かされる真実~

 絶対にイキリ記事になってしまう。そんな気がする。しかしこんなネタを捨てるわけにはいかないのである。

 センター試験前最後の月曜日、私はインフルエンザに罹った。理由は三日前の金曜日に新木場までライヴを見に行ったことではない。その翌日ファンヒーターの目の前で勉強をし喉を傷め、そのまた翌日に映画を見に行ったからである。センター試験の結果が二次試験に影響しないとはいえ、毎日センターを解く生活は苦しかった。そんな中で与えられた休息を前に喉をいたわる余裕などあるはずもない。私は映画館に行くために自転車に乗り、思い浮かんだ歌を口ずさみながらいつもの道を駆け抜けた…。そして当然インフルエンザに感染したのである。

 初めのころは楽観視していた。インフルエンザ発症後の謹慎は五日間であり、医者も日程的には大丈夫だと言ってくれた。さすがに土曜日まで症状が残っているはずもない。月曜日火曜日と全身全霊で寝た。センターの教材どころかTwitterも開かなかった。そして水曜日、体調が戻った。しかし賢い僕はここで油断するとまたぶり返すことを知っていたため、そのまま寝続けた。そして熱は上がった。なぜなのか、なにか悪い行いでもしたのか。平日結構頑張ってたのだからあれくらいよくないか?仕方なく木曜日も寝た。金曜日のことはよく覚えていないが、さすがに焦り始めたのか数学を解いた記憶がある。体調はかなり戻っていたのだろう。そして運命の土曜日、見事なまでの病み上がりである。余裕で間に合う時間に起きたものの、二日間持つ体調ではない気がした。というのも、一日目を受けてしまうと二日目に体調が悪くても追試験を受けられないのである。さすがに困った。これを確実に避けようとすると追試験に回るしかないのだが、追試験の理系は難易度が高く高得点を取るのが難しい。後期の合格を確実にし、前期を万全の状態で迎えるためにもこれは避けたい。そこで名案が浮かんだ。一日目を追試に回し、二日目だけ本試で受ければいいのである。すぐさま要項を確認し、可能であることを確信し、手続きを進めた。5000円ほどかかる診断書を用意し(母親が)、追試許可証と受験票をもらうために埼玉大学へ向かった(母親が)。申し訳なさ過ぎて何回か謝った。そうして無事センターを乗り越えることができた。

 結果は得点率89%と大健闘した。すごい。東大志望に勝つことを目標に頑張っていたため、同じクラスの東大志望に負けてしまったのがすごく残念だったが、そんな彼は一浪で無事東大に合格した。おめでとう、僕はうれしい。そして反省している。喉のケアは大切に。